〇初めてお灸を受けられる方へ〇
当院で使用しているお灸は、″せんねん灸″″長生灸″という台座灸と呼ばれるものを使っています。シール式なので肌につけても皮膚からずれることなく、灰も落ちにくいため安心です。
皮膚との間に空間があるので〝もぐさ″が直接皮膚に当たらず、熱を感じます。熱くなってきたら(熱くなる前でも)すぐに取り外すことができます。
お灸からの放射熱はツボをあたため、血行をよくし、ヒトのカラダが本来もっている自然治癒力を引き出します。
お灸は熱ければ熱いほど効果があるというのではありません。感じ方は人それぞれです。ほどよい温熱で気持ちいいと感じることが大切です。
施術中はスタッフが必ずついていますので熱を感じたら教えてください。
〇初めて"はり″を受けられる方へ〇
当院では気持ちがいい"はり=鍼″を目指しています。患者様それぞれの皮膚感覚に応じて、髪の毛程の細い"はり″~太く長いものまでとり揃えています。
部分的に受けていただくことも可能ですのでご相談ください(別途500円=15分程)。また、シール式の"はり″もあり、効果があると思われる場合はお勧めさせていただいています。
はりは通常ツボと呼ばれているところ(神経や筋肉が集まっていたり、交差するところ)に入れます。東洋医学で言う““滞っている体組織の働きを正常にするのが目的です。
人により、はりの響きを気持ちいいと感じたり苦手と感じたりしますので受けている感じを教えてください、調整します。
◎お灸の効果、はりの効果◎
お灸の熱刺激、はりの痛み刺激は皮膚にある温度や痛みを感じる神経を刺激して反射を起こします。
血管の中にある痛み抑制物質(脳で作られるP物質、CGRP)を引き出し、それら物質がお灸とはりのある皮膚へ伝わり赤くなります(フレアー現象)。自分の中にある痛み抑制物質が作動し痛みが治まります。
また、最近では熱によるHSP(ヒートショックプロテイン)効果でたんぱく変性を起こさせ免疫力を上げるとも言われます。
つまり、本来自分が持っている痛みを抑える力を引き出す効果があります。
WHO(世界保健機関)により、身体のこわばりや、神経痛などに対して有効とされる治療法で主に以下の疾患に効果を発揮することが認められています。
鍼治療が有効とされている疾患名
運動器系疾患
関節炎、リウマチ、頚肩腕症候群、五十肩、腱鞘炎、腰痛、外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
神経系疾患
神経痛、神経麻痺、痙攣、脳卒中後遺症、自律神経失調症、頭痛、めまい、不眠、神経症、ノイローゼ、ヒステリー
消化器系疾患
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘) 、胆嚢炎、肝機能障害、肝炎、胃十二指腸潰瘍、痔疾
呼吸器疾患
気管支炎、喘息、風邪および予防
循環器系疾患
心臓神経症、動脈硬化症、高血圧低血圧症、動悸、息切れ
代謝内分泌系疾患
バセドウ氏病、糖尿病、痛風、脚気、貧血生殖・泌尿器系疾患、膀胱炎、尿道炎、性機能障害、尿閉、腎炎、前立腺肥大、陰萎
婦人科疾患
更年期障害、乳腺炎、白帯下、生理痛、月経不順、冷え性、血の道、不妊
小児科疾患
小児神経症(夜泣き、かんのむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)、小児喘息、アレルギー性湿疹、耳下腺炎、夜尿症、虚弱体質の改善
眼科疾患
眼精疲労、仮性近視、結膜炎、疲れ目、かすみ目、ものもらい
耳鼻咽喉科疾患
中耳炎、耳鳴、難聴、メニエル氏病、鼻出血、鼻炎、蓄膿(ちくのう)、咽喉頭炎、扁桃炎(へんとう炎)